「もくのすけ」鈴木友子さんがつくるアクセサリー
素朴で飾らない美しさのある伝統的な寄木細工。モダンなデザインのピアス、ブローチ、ピンバッチ。
洋服屋耳元のちょっとしたアクセントに。
「身につけるものを通じて小田原が漆器の産地であるということを知っていただき、毎朝のお味噌汁を小田原漆器のケヤキのお椀でいただく…という人を増やしたい」という願いを込めてつくられたものです。
箱根寄木細工は種類の多い木材の、それぞれが持つ異なった材色や木目を生かしながら寄せ合わせ精緻な幾何学文様を作り出し一定厚みの「種板(たねいた)」とし、これを特殊な大鉋(おおかんな)で薄く削り、小箱などに貼布、装飾に利用したり、種板をそのまま加工し製品にする手作りの木工芸品です。
薄く削った模様を木製品の外側に貼り付ける手法を「ヅク貼り」、種板を加工して形づくる手法を「ムク作り」と言います。
製品としては、文箱・引出し類・宝石箱・盆・菓子器・コースター・花器など、様々な木工芸品があり、箱を開ける際のからくりが施してある秘密箱は有名です。
この技術技法は江戸時代末期に箱根町畑宿に始まり、現在まで技術継承がなされ、小田原、箱根地方が日本では唯一の産地です。昭和59年5月、通商産業大臣により「伝統的工芸品」として指定をうけました。